古武術研究家 甲野さんの術を研究しています。稽古会も開催中。
2017年04月13日 (木) | 編集 |


甲野さんの講習会や術理本には、様々な気付きが記されている。

まあ、その通りとは思うが、それは甲野さん自身の体験であって、自分のものでは無い。自分で発見ないし、感覚を掴まないと意味が無い。ここが一般的なマニュアル本とは違うところ。上部で真似ても出来ない。


筆者も、出来ないところが多いのだが、自分が出来ないからと言って、批判したり疑ったりしない。1年〜2年後には何となくこんな感じだろうと確信出来るからだ。まあ、その道のりは長いものの、謎解きのようで、突然雲が切れたかのように、光輝く瞬間があるから面白い。


水面走りや、人間鞠なども、とても分かり難いが、筆者は四つ足動物の習いを真似たら、何となく出来るようになった。四つ足の習いは筆者の過去のオリジナルな発想。


最近は山口さんの爬虫類の動きとか、甲野さんの術を元にして、皆さん独自に発想することで、術を分析する。


一般的には、自分の意識下では、タガが外れないと言うか、自由な発想に蓋をしている。あらゆる可能性を無意識下で取り入れていくのが、武術の進化のアルゴリズムには必要なコツではないかと考えている。


別に難しいことではなく、無意識に聞いてみれば良い。瞑想や自己催眠など、いろいろな手法はあろうが、本音を自分に聞いてみよう。自然に答えが返ってくるから興味深い。ただし、実が熟する時があって、自分がホンキになっている必要がある。


ホンキになるのはいつもの本気ではなく、何年も練習してきた武道に挫折して、新たに取り組もうと決心したような、大きな転換期を超えていないとダメ。または、今までの武道やスポーツ歴を一旦消し去り、新たな武術を覚えようとする気構えが必要となる。


さて最近、抜刀術においても、太刀を使って浮きを作ることが分かってきた。従前もそのように考えてはいたが、もっと顕著なもので、これは甲野さんが発見した。ホントーにそう言う身体感覚で行うと、信じられない程動きが一変する。コーユー風に太刀は扱かわなければならない。


だから、達人の構えを真似しても全く意味が無い。コーユー浮きを作ることで、はじめて自分の術となるのでしょう。また、浮きを作るには、アーユー翼のような構えが必然なのだ。


以上、武術が進化するためのアルゴリズムは、受け売りではなく、自分が発見する要素が必要と考えている。


筆者も、参加者には術理を簡単に説明しているが、それで分かるのは、長く甲野武術をやられている方に限られると思う。通常のマニュアル本に慣れている感覚で、明日から即使えると思うのは大きな間違い。


つまり、甲野武術は、難し過ぎて、面倒臭い。この辺りが、ほとんどの方が継続できない理由になっていると思う。