古武術研究家 甲野さんの術をお手本に武術の動きを研究しています。稽古会開催中。
2019年01月22日 (火) | 編集 |

普段、ほとんど意識しない空気。空間にいっぱい詰まっているであろう空気は、無色で目にする事はない。

でも、凛とした雰囲気とか、緊張感あふれる場とか、空気が意識では判別できない色に染まる感覚がある。

例えば、猫がスーッと首を伸ばして立ち上がろうとする瞬間に、周りの空気がピンと張りつめたように囲む、そんな感覚がある。

で、古の武術では、相手には見えないであろう空気を巧みに操る。例えば、太刀を振る方向に風が舞っているような、そんな内観を作って、風に太刀を乗せると…、太刀を持った意識は消え、カラダがしなやかに伸びる。

下の動画は、上半身だけに捨て身を掛ける投げ技で、足裏返しを使っている。さらに、空気に乗せる感じにすると、空気投げとか、呼吸投げになるでしょう。


2019年01月21日 (月) | 編集 |

雄弁家は得をし、寡黙な人は損をする。こんな構図で社会は成り立っているなあと思う事が良くある。他人を負かせる程、言語能力に長けている人は天性の能力なのか?

ただ、その場の雰囲気で雄弁家は勝利を収めるだろうが、必ずしも正解であるとは思えない。黙っていても意を汲み取る日本的情緒はもはや存在しないのか。

自然に目を向けた時、風になびく樹々の音や鳥のさえずりを聞けば、何を語っているのか、古の人々は理解できたと思う。たとえ何も聞こえず沈黙を続けるものでも同様に。

例えば、電車の中では、我慢する他ないのでじっと沈黙を決め込むとか、嫌な相手には沈黙する事で距離を取ったりとか、沈黙もある意味こちらの意思を雄弁に語っていると言える。

で、古の武術では、太刀や杖など使う武器技があるが、一般的には自分の身体の一部のように動かすのが理想と考えられている。いわゆる、雄弁家のように太刀で語るのである。

でも、反対に、うわべは沈黙を保っているが、実は何かが宿っているような、沈黙の自然と考えると、動きがかなり軽やかになる。自身のカラダも自然の一部に同化させると同じ効果が得られる。

下の動画は杖術で、杖の握りには小指と親指との開きに注意して、杖は自然に流れる風に見立てて行う。身体の詰まりを消す良い練習法となる。詳しくは、「和の武術」http://kobujyutu.blog.fc2.com/へ




2019年01月20日 (日) | 編集 |

健康ブームと言われるようになって久しい。ジムやヨガなど、運動ブームも盛りである。で、過当競争気味になると、顧客引き寄せにチョット誇大広告的な感じのものもチラホラ。

協会や団体に属した、いわゆる肩書きがものをいう時代かもしれないが、個人や隠れた民間療法なども侮れないと思う。

例えば、朝の食事を抜くなと、念仏のように唱えるが、個人差はあろうが、自分の身体の具合から見て疑問に思う。この後の業務に差し支えそうだから、今のうちにカロリーを取っておこうという不安から食べているだけのよう。

例えば、腹が減るのは、前に摂取したカロリーが、ようやくカラダに吸収されたサインだから、ここで少しカラダを休ませないと余計に負荷が掛かるとか。

で、古の武術では、今まさに生きている感覚を養って、将来的な不安を払拭して、咄嗟の対応力を磨く。常に、身体からの声に耳を傾けて、意識の思い込みを見抜くようにしている。

下の動画は、最近の甲野武術の動きには必須の術「足裏返し」。ビルが崩壊するかのように、その場でカラダがフワッと崩れる。練習するものではなく、カラダがどこまで割れてフワフワになったか検証するもの。



2019年01月19日 (土) | 編集 |

コンビニで昼ご飯を購入する時、非常に迷う。最近のコンビニは過当競争気味なのか、新製品やカラフルにとんだ商品がとても多い。

いろいろと迷った結果、時を戻して、一番最初に目に入ったものを買うと、おおよそ後悔しない。

お腹が減るという本能的な欲求は、直感を使って目を動かしていると思う。価格とかカロリーとかそんなのが気になるのは、思考による迷いを生じさせるからでしょう。

で、古の武術では、ほとんど直感で動くのが望ましい。直感を頼りにすると、時間が退行するような意識が生じ易く、気配が出にくい。

練習法は、後退する気持ちで前進すること。

下の動画は、相手が両腕で制止してきた時、意識では動けなくなっているので、元のカラダは残して自我を外へ飛び出させる、そんな直感に頼った術。



2019年01月18日 (金) | 編集 |

一昨日、テレビで日本地図を測量した伊能忠敬の特集番組があり、なぜ1日40キロも歩き続けることができたのか検証されていた。

江戸時代の人々の歩き方「ナンバ歩き」が良かったのではないかという。久しぶりに聞いた「ナンバ歩き」で、専門家でゲスト出演されていた先生も、骨体操をあみ出した懐かしい先生であった。

着物が着崩れないために、自然にそういう歩法になるのだが、この事に気付いて井桁術理を開発したのが古武術の甲野善紀さんで、ナンバ歩きを世に知らしめることとなる。

で、本会でも、ナンバ歩きを練習するが、形だけ真似ても疲れない実感が分かない。ゲスト出演されていたマラソンの有森さんも、かなり違和感のある表情をしていた。

ナンバの特徴は、持久力は合っても早くは走れないという特徴があるが、忍者や武士などは、それなりに工夫をされていたようだ。

下の動画は、ナンバ歩きの座法バージョンで、膝行と膝退。上下左右の揺れや、腰の捻りは皆無。